寒波襲来で車のSOS続出 「閉まらなくなった」車内に雪積もる非常事態も【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2025年2月15日)

寒波襲来で車のSOS続出 「閉まらなくなった」車内に雪積もる非常事態も【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2025年2月15日)

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寒波襲来で車のSOS続出 「閉まらなくなった」車内に雪積もる非常事態も【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2025年2月15日)
大雪のなか、側溝にはまり動けなくなった車。駆け付けたJAF隊員を待っていたのは、日本語が話せない外国人観光客。急きょ電話で通訳も参戦。大雪の救出劇には、意外にも心温まる話がありました。いつ、誰にでも起こり得る真冬の“車の事件簿”です。 ■大雪のなか、車のドアが閉まらない 大雪のなか、新潟支部の隊員が向かったのは妙高市。多くのスキー場があり、観光客でにぎわう場所です。 現場は宿泊施設の駐車場。依頼があった白い車を見つけると、なぜか大雪なのに後部座席のドアが開けっぱなし。車内に雪が積もっていて、少しでも座席が濡れないようにタオルをかぶせていました。一体何が? 依頼人は40代の女性。神奈川からスキーをするためにやってきたといいます。 神奈川から来た 依頼人(40代) 「朝出発しようとエンジンかけて、いろいろ荷物運ぼうとドア開けたら、開いたんですけど閉まらなくなっちゃって。いろいろやりました。何にもできなくて、手動にしても電動にしても(動かなくて)」 女性は3日前、スキー仲間と別々の車で妙高市にやってきました。3日間、車は屋根のない駐車場に置きっぱなし。この日、別のスキー場に行くため、車を動かそうとしたらドアが閉まらなくなったといいます。 神奈川から来た 依頼人(40代) 「どんどん降ってきちゃって困っている」 エンジンをかけて温めたり、お湯をドアにかけたりしてみましたが、ドアは閉まらないようです。隊員はドアが閉まらなくなった原因を探します。 ここで隊員は、ある場所に目をつけました。 JAF隊員 「ここにワイヤが来ているので、ここのロックかと思って…」 ドアが閉まらなくなった原因は、ドアの開け閉めをするワイヤにあると絞り込みました。 JAF隊員 「こっちへ引っ張られるんです、本来。これが動かなくなっちゃってる。多分、ワイヤが中で凍結しているとか」 本来ならドアの中にあるワイヤが反応しロックを解除しますが、凍結か何かの原因でワイヤが動かなくなり、ロックが外れなかったようです。 そこで隊員が手動でロックを外しながらドアを閉めると、ドアが動きました。 JAF隊員 「もう閉まるはずです」 神奈川から来た 依頼人(40代) 「あー、閉まった。良かった、本当良かったです」 とはいえ、原因がはっきり分からないため、隊員はディーラーでしっかりと点検してもらうようアドバイスしました。その後、女性はスキーを楽しんでから無事に神奈川の自宅へ帰れたそうです。 ■除雪車が接近 下がったら「ダンッ」と側溝に 午前9時前の新潟県上越市。女性から助けてほしいと依頼が入りました。現場は住宅街にある細い道路。そこに白い車が止まっていました。 白い車をよく見てみると、左側のタイヤが側溝に落ちていました。前輪だけでなく、後輪も側溝にスッポリとはまっています。一体なぜ、こんな状況になってしまったのでしょうか? 依頼人は60代の女性。仕事へ向かう途中だったといいます。 依頼人(60代) 「前からピーターが来て、除雪機です。クルクル回る」 女性が言うピーターとは、ロータリー除雪車。かなり大型だったといいます。 依頼人(60代) 「道幅狭いんで、どうしようかと思ったんですけど。向こう(除雪車)も下がってくれたけど、とてもじゃないけどあの道通れないし。私、下がろうと思って下がったら、あっと思ったらダンッと落ちちゃって」 運転中、前から大型の除雪車がやってきたため、すれ違えるように左端に寄ったといいます。しかし側溝に気づかず、寄りすぎてしまったため雪で滑って、左側の前後輪が落ちてしまったそうです。 依頼人(60代) 「いつも通り慣れている道なんですけど、あっと思ったらもうやってしまいました」 女性の夫も心配で自宅から様子を見に来ました。 依頼人の夫(70代) 「公共の車だから一般の車をよけてくれるわけ。それをまた気を使って(妻が)自分で(避けたから)」 隊員は車の脱出を試みます。 JAF隊員 「左側が落ちている状況なので、左側にスロープを作ってウィンチで引っ張る作業になります」 まずは左前輪の下にスロープを設置。そして、ワイヤロープで車体を引っ張り出します。すると、前輪が側溝から脱出できました。あとは左後輪の脱出です。同じようにスロープをタイヤの下に敷き、引っ張ると後輪も脱出できました。現場到着からわずか15分。見事脱出に成功しました。 依頼人(60代) 「(Q.今のお気持ちは?)良かったって思ってます」 依頼人の夫(70代) 「(Q.ご主人来てくれて優しいですね)(来ないと)あとで何言われるか分からない」 依頼人(60代) 「アハハハハ」 車に大きな損傷はなく、女性はそのまま仕事へ向かいました。 ■外国人親子が雪道で“立ち往生” 日が暮れた午後5時すぎ、妙高高原付近で親子からSOSが入りました。現場には、ハザードをつけて止まっている車が…よく見ると斜めに傾いていました。 依頼人は50代の父親と20代の娘。しかもニュージーランドからスキーをしに来た親子でした。心配した近所の住民が、警察に連絡。その後JAFを呼んでくれたそうです。 ニュージーランドから 父親(50代) 「ゆっくり走っていたらタイヤが側溝に落ちてしまったんだよ」 大雪のため視界が悪く、道路と側溝の境目が分からなくなりタイヤが溝に落ちてしまったといいます。1カ月以上、日本中を旅しているという親子。この日はスキーを楽しんだ後、ホテルに向かう途中で動けなくなったといいます。 隊員はJAFが契約している通訳に連絡し、電話で値段や脱出方法などを説明。ワイヤロープで車を引っ張り、側溝から脱出を試みます。 後輪も溝から引っ張り上げ、脱出に成功。立ち往生してからおよそ2時間半が経過していました。それでも…。 ニュージーランドから 父親(50代) 「近所の女性が来て温かいココアを持って来てくれたよ」 ニュージーランドから 娘(20代) 「ビスケットもね」 ニュージーランドから 父親(50代) 「本当にとても親切な人たちだったよ」 異国での思わぬ災難でしたが、心温まる出会いもあったようです。 ■ホイールに巻き込まれたチェーン 一方、長野支部の隊員は若者からの救助要請を受け、現場へ急行。向かったのは、ほとんど車が通らない林道でした。こんな場所で、一体何が? 林道には1台の黒い車と4人の男女が待っていました。 前輪に巻かれたチェーンをよく見ると、一部が外れ、ホイールに巻き込まれてしまっています。しかも左右両方とも。なぜこんなことに? 依頼人は20代の4人。友人同士でスキー場に向かう途中だったといいます。 依頼人 男性(20代) 「1回スタックして抜けようとしてたので、その時にアクセル強く踏んだので、それで外れちゃったのかな」 この日、初めてチェーンを使ったという男性。雪で滑って抜け出そうと、前後しているうちに絡まって取れなくなったそうです。 JAF隊員 「取り付けが甘かったとか、断定はできないんですけど、あとはサイズが合っていないとか、チェーン自体の劣化によって切れたり破損したりする…」 タイヤはスタッドレスではなくノーマルタイヤ。 依頼人 男性(20代) 「先週、岐阜の(スキー場)に行ってきたけど、そこは大丈夫でした」 「(Q.ノーマルでですか?チェーンは巻かなかった?)はい、買ったんですけど巻かずにいける感じだった」 大阪から自分の車で長野までやって来たという男性。なぜスキー場に行くはずなのに林道に迷い込んだのでしょうか? 依頼人 男性(20代) 「スマホのナビがこっち(の道)を案内してて、何台か通っていたんですけど、みんなここで引き返すって感じで」 目的地のスキー場へは、通常国道から行くのが一般的ですが、スマホのナビが示した林道を通ってしまったようです。 隊員はまず、タイヤからチェーンを外すため、絡まったベルトを切断します。ノーマルタイヤのため、緊急脱出用の布製の簡易チェーンを装着。短い距離なら雪道でも走行可能になるそうです。 4人は、この日のスキー場を諦め、雪のない街なかの観光に予定を変更するそうです。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp